大阪府守口市河原町10-15 テルプラザ2F-215
総合整体サロン ブリス
著者
院長 竹谷茂隆
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頚椎症(頚椎症性神経根症)・頚椎ヘルニア(首のヘルニア)症状のレベルから考える治り難さ
頚椎ヘルニア・頚椎症(頚椎症性神経根症)の症状のレベルその①
頚椎ヘルニア、頚椎症(頚椎症性神経根症)症状の治りやすさ・治り難さのレベルその②
お話の前に、聞いてもらいたいのですが、今回の話は医学的なお話ではなく、ブリスでの臨床経験からのお話になります。
私は毎日頚椎ヘルニアや頚椎症の患者さんの対応をさせていただいており、その臨床数は大阪でも有数だと考えています。その臨床を基にした、私の主観からのお話ですのでその点をご理解の上ご覧ください。
では、改めて始めさせていただきます。
治りやすさの順番
今回の話は、出来る限り細かく症状を分け、それぞれの治りやすさ、治りにくさなどをお話させていただきます。ブリスのチャンネルは、同業者の方も多く見て勉強してくれているので、是非、臨床の参考にして患者さんの疑問に答えてあげてください。
先ずは、大きく分けます
1、痛みだけ
2、痛みと痺れだけ
3、痛みと痺れと麻痺
4、痺れだけ
5、麻痺だけ
6、両手、両足が痺れるなど
となります。
大まかな言い方にはなりますが、いまお話した順番は、治りやすさの順番でもあります。
1、痛みだけ
先ずは、痛みだけのパターンですが、痛むところは首、肩、背中、肩甲骨の内側、腕、肘などです。これは、首から出ている末梢神経が指先まで続いているので、首以外の所にも痛みを感じます。
この痛みでもさまざまで、首を動かしたときや何らかの動作の時に痛んだり、常に激痛で仕事が出来ないぐらい痛みを感じて長期休暇を収得する方や激痛で寝れない方までいます。中には、激痛で退職する方もいます。
この中で、一番治りやすいのは、激痛を感じる人達です。意外ではないでしょうか?
同業者の人で、そのような患者さんを治して、「俺って凄いやろ!」と思ってたら、臨床家としては初心者レベルですので、絶対に勘違いしないでください。
以前の動画でもお話していますが、痛みは一番最初に取れる症状です。さらに言うと、利き手側に出た症状の方がが治りやすいです。さらに深堀りすると、以前に運動をしていた人の方が治りやすいです。当院での目安としては、激痛で来院されると3~5週間で半減~ゼロになります。もちろん、個人差はありますが。
では、首を動かしたときや何らかの動作の時に痛む程度で激痛では無いのに改善まで時間が掛かる場合があるのは、これは発症してからの期間が大きく関わるからです。
例えば、1週間前からそのような症状を感じて来院されると、改善は早いです。しかしながら、多くの場合、その程度なら医療機関を受診することはありません。数か月や1年以上経っても治らず、やっと医療機関を受診して頚椎ヘルニアや頚椎症と診断されて、ブリスに来院されます。
そうなると、症状が既に慢性化しているので、改善には時間が掛かります。特に考えないといけないのは、普段の生活スタイル、仕事での姿勢などが大きく関わってくることがありますので、その点も患者さんご自身にも気を付けてもらう必要があります。
これらから、激痛は辛いですが、多くの場合、1か月我慢すれば、その痛みは半減以下になります。激痛で寝れない方も、1~3回後には多くの方は痛み無く寝れるようになります。
ただし、最初にお話しした通り、これは当院に来院された場合のお話です。その他のケースは分かりませんので、通院している所にお尋ねください。
2、痛みと痺れだけ
次に、痛みと痺れだけの人ですが、先のお話の通り、痛みは先に無くなりますが、痺れが残ります。たまに、先に痺れが先に無くなる人がいますが、その場合は治りが早いです。また、とても多いのが、痛みと痺れが発生し、病院を受診して薬の服用やリハビリで痛みは無くなったけど痺れが消えないと来院される方がいます。
痺れのレベルですが、時々痺れを感じる人から、何もしなくてもジンジン痛むように痺れるまであります。分かりやすい例は、正座した後の足の痺れです。
痺れが強い時はジンジン痛むように痺れ、触られると痛みを感じます。
それがだんだんとマシになっていき、消えていきます。
この場合の治りやすさは、そのまんまで、軽度の痺れの人の方が治りやすいです。強い痺れがある場合、発症後一か月以内に来院していただいても、軽い痺れが残ることがあります。
また、右側の親指、左側の人差し指の痺れは特に消えにくいです。また、軽度の痺れでも、既に慢性化して来院される場合、消えないことがあります。
慢性とは、医学的に発症後3か月以上続いている症状となります。ブリスには、「もう何年も痺れが取れません」とお電話をいただくことがありますが、その場合には「当院に通っていただいても、難しいいと思います」と伝えます。
3、痛みと痺れと麻痺
次に、痛みと痺れと麻痺ですが、麻痺が入ると病態はかなり悪いとなります。麻痺とは、感覚障害や運動障害を言います。手の部分では、手の感覚が反対側と違う、握力が弱い、お箸が使いにく、字が書きにくいなど。
他にも腕の麻痺では、腕や肩が上がらない、お茶碗やスマホ、コップなどを持ち上げれない、又は持ったままキープ出来ない、腕や肩をうまく動かせないので服の脱ぎ着がとてもやりにくいなどがあります。中には麻痺を認めたくない、「麻痺では無く、ただ動かしにくいだけ」と言われる方もいますが、それも一概には間違いではないと思います。
その違いは、「程度」だと思います。「なんか、反対側と違うな~」ぐらいなら、麻痺とは言いにくい場合があります。この場合には、先ほどの痛みと痺れだけのパターンに入ることもあります。
麻痺があると、手術も検討する必要がある場合があります。担当医に症状を詳しく伝え、場合によっては専門医を紹介してもらう必要もあります。
ブリスの臨床では、痺れと麻痺がある場合、麻痺の程度で治りやすさは変わります。痺れと麻痺がほぼ同じように軽減していくことが多いです。そして、最終的にすべて消えるか、軽い指先の痺れが残ることがあります。麻痺が強い場合には、後にお話しする「麻痺だけ」のお話を聞いてください。
4、痺れだけ
次に、痺れだけですが、痛みが無く、いきなり痺れだけが発生するのは少ないです。少ないだけで、実際にあります。
頚椎ヘルニアや頚椎症の場合、痛みと痺れが発生し、先に痛みが消えて痺れだけが残ることが多いです。そして「痺れだけ」と言われることが多いです。
もし、痛みの発生が無く、痺れだけなのに頚椎ヘルニアや頚椎症と診断された場合には、他の原因があるかもしれませんので、注意が必要です。例えば、胸郭出口症候群や頚肩腕症候群、他にも脳や心臓などが原因であることもあります。ですので、場合によっては、整形外科、内科、脳神経外科、総合診療科など、複数の科を受療して原因を突き止めることも必要になります。
5、麻痺だけ
次に麻痺だけですが、これも初めは痛みがある場合と痛み無く発生することがあります。痛みがある場合は、先の例の通りですが、ここでは麻痺に注目してお話させていただきます。
先ほどの繰り返しになりますが、麻痺とは感覚障害や運動障害を言います。手の部分では、手の感覚が反対側と違う、握力が弱い、お箸が使いにく、字が書きにくいなど。他にも腕の麻痺では、腕や肩が上がらない、お茶碗やスマホ、コップなどを持ち上げれない、又は持ったままキープ出来ない、腕や肩をうまく動かせないので服の脱ぎ着がとてもやりにくいなどがあります。
麻痺は、症状の中では一番重度で、治りにくいです。当院でも、必ず医療機関には通院を続けて、担当医と手術を検討するなどを強く薦めています。但し、手術をすれば麻痺が無くなるのかと言うと、それも状態とタイミング次第と言われています。
多くの場合「麻痺を治す手術と言うよりは、今よりも状態を悪くしない為の手術であり、手術をすることによって麻痺が治るかどうかは分からない」と言われています。これまでに来院された方々の臨床をいくつかお話させていただきます。
手術を選択された例
・50代の男性ですが、先ほどお話した手術経過を医師からも言われたそうですが、納得の上で、ブリスに来院早々の段階で手術を決断されました。
・30代の男性ですが、お仕事の都合と症状の発生時期から、手術をするなら〇月〇日ごろ。それの最終決定をするには、〇月〇日まで。それを逃したら、手術をしても改善は見込まれない、という、明確な日程がある中で、最終決定の4か月前ぐらいに来院されました。
来院目的は、「最終決定日までに治るか通院したい。もしそれまでに完全に治らなかったとしても、少しでも軽減出来ればしたい」とのことでした。結果的に来院前から比べるとかなり軽減し、5~7割改善しましたが、今後の「これ以上悪くならないように」を考えて、手術をされました。手術の3か月後ぐらいに連絡を取ると、更に改善し、9割ぐらい改善した、とのことでした。
手術ではなく、通院されて改善した例
30代男性ですが、あるボキボキ整体に通っていて、それまでは大丈夫だったのですが、ある日にボキボキされた後から急に腕に力が入らなくなり、箸も上手く使えない、手が上げられず、コップを口に持ってくることも出来なくなりました。余談になりますが、本当にこのようなことが起こりえるので、ボキボキ整体はお薦めしません。
※動画ではまだ約7分続きますが、以降を削除してしまったようです。申し訳ありませんが、続きは動画をご覧ください。
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